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運動負荷による波形の変化
- 運動負荷時(安静時)
- 血圧:159/91mmHg
- 心拍数:83/分
- ・ST低下なし
- 運動負荷9分時
- 血圧:219/68mmHg
- 心拍数:155/分
- ・-2.0mmの水平型ST低下をみとめる
- 運動負荷前(安静時)
- 血圧:159/91mmHg, 心拍数:83/分
- ・ST低下なし
- 運動負荷9分時
- 血圧:219/68mmHg, 心拍数:155/分
- ・-2.0mmの水平型ST低下をみとめる
実際の心電図ではこのような波形を示します。(運動負荷による変化)
虚血性心疾患の分類
狭心症 | 安定狭心症 (労作性狭心症) |
一定の労作で狭心症発作を起こすもの |
---|---|---|
不安定狭心症 (安静心筋症・異型狭心症など) |
心筋梗塞や突然死に至る可能性のある狭心症 | |
無症候性心筋虚血発作 | 狭心痛などの症状のない心筋虚血 | |
心筋梗塞 | 急性心筋梗塞 | 冠動脈の閉塞により心筋が壊死するもの |
陳旧性心筋梗塞 | 梗塞を起こした心筋が繊維化したもの |
※不安定狭心症、急性心筋梗塞(ST上昇型、非ST上昇型)、虚血性突然死を総称して、急性冠症候群(ACS:acute coronary syndrome)とよぶ。
不安定狭心症のブラウンワルド分類(1989)
重症度 | Ⅰ | 重症の労作狭心症
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Ⅱ | 亜急性安静狭心症
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Ⅲ | 急性安静狭心症
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臨床状況 | A | 二次性不安定狭心症(貧血、発熱、低血圧、頻脈などの心外因子により出現) |
B | 一次性不安定狭心症(Aに示すような心外因子のないもの) | |
C | 梗塞後不安定狭心症(心筋梗塞発症後2週間以内の不安定狭心症) | |
治療状況 | 1 | 未治療または最小限の狭心症治療中 |
2 | 一般的な安定狭心症の治療中(通常量のβ遮断薬、硝酸薬、Ca拮抗薬) | |
3 | ニトログリセリン静注を含む最大限の狭心症薬による治療中 |